貯金がない30代・40代 どのような消費行動をとるのでしょうか?

(Vol.598/607)
前回の続きです。
多くの「30代・40代は貯金が貯まらない」
という調査結果が出ました。
30代・40代の消費行動には、
どのような傾向があるのでしょうか?
まず、<多少無理しても、良いものにお金をかけたい>では、『そう思う(計)』(「非常にそう思う」と「ややそう思う」 の合計、以下同じ)が 46.7%、<無理をせず、買える範囲で良いものを選びたい>では、『そう思う(計)』が 88.4%と なりました。
良いものには出費を惜しまない“背伸び消費”より、家計状況に見合った“身の丈消費”を選択する 30 代・ 40 代が多いようです。
また、<購入検討する際、同じ商品群・サービスの中で「最安値」のものは必ずチェックする>では、『そう思う(計)』 が 81.0%、<商品やサービスのレビュー(口コミ)を必ずチェックする>では、『そう思う(計)』が 72.3%となりました。
身の丈にあった消費が
意識されているようですし、
購入にあたって値段や口コミは
しっかりチェックしている傾向です。
つまり、無駄に散財している
わけではないようですね。
商品やサービスを購入する際の考え方について提示し、それぞれどの程度同意するかを聞きました。
同様の質問を行った20 代の調査結果も利用しながら『そう思う(計)』の割合をみていくと、<自分の趣味嗜好に合う「もの」や「こと」にお金をかけたい>では、20代87.6%、30代78.4%、40代74.8%となりました。
30代40代でも“こだわり消費”に積極的な人の割合は高いことがわかりましたが、20 代よりは低い結果となりました。
また、<友人とのつながりを感じるための「もの」や「こと」にお金をかけたい>では、20代51.1%、30代36.4%、40 代 27.0%となり、<SNS 映えしそうな「もの」や「こと」(SNS に写真をアップすると目を引く「もの」や「こと」)にお金をか けたい>では、20 代 25.7%、30 代 18.2%、40 代 10.0%となりました。
いずれも年代が上がるにつれて、低くなる傾 向がみられました。年齢が上がるにつれ、消費価値観も変わっていくようです。
身の丈にあった消費でありながら、
趣味・嗜好に使うと決めたら、
とことんこだわりを
持ちたいようですね。
また、年代により
家族構成は変わりますから、
お金をつかう基準は
変わるのは自然ですね。
自己投資や自分磨きに対する出費についても聞いたところ、<自己投資(スキルアップのための勉強や資格取得など)にお金をかけたい>と思うかでは、『そう思う(計)』が 52.2%でした。
男女別にみると、男性 50.2%、女性 54.2%と、女性のほうがやや高くなりました。 <自分磨き(美容やファッションなど外見磨き)にお金をかけたい>と思うかでは、『そう思う(計)』が 52.8%で、男 女別にみると、男性 41.0%、女性 64.6%となりました。
自己投資・自分磨きへの支出は、
意外と少ない印象ですね。
そこまでお金が回らない
ということでしょうか。
個人的には、
投資効率が高いのが
自己投資・自分磨きだと思います。
できることなら、この支出は
捻出したいところですね。
昨日も書きましたが、
支出の見える化をして、
家計のお金の構造を
明らかにしたいですね。
この調査結果をみると、
「身の丈にあった消費」をしながら、
「預金に回すお金はない」
ということですから、
単純に収入が減っている
ということなんでしょうか。
この調査では収入については
触れていないので、
その当たりの相関関係は
わかりません。
ただ、日本では数十年のあいだ
賃金が上昇していないなどの
ニュースを聞くことがあります。
関係があるのであれば、
支出を減らすよりも、
収入を増やす方向で
考える必要があります。
もし、副業解禁されている
会社ならば、今から
すこしづつでも
トライ&エラーで
取り組みのもいいでしょう。
いづれにしても、
「手元に残すお金の最大化」
これが重要ということです。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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