参加しないことを選んだランナーはMGCをどう見たか?

(Vol. 746/1000)
大盛り上がりだった
マラソン・グランド・
チャンピオンシップ(MGC)
興業としても
大成功だったことでしょう。
素人ランナー的にも
シンプルに面白く
楽しめたレースでした。
でも、やはり
プロランナーの視点は
面白いですね。
早々とMGCを辞退して、
今年のドーハ世界陸上に
照準を合わせている
川内優輝選手が
今回のMGCの観戦記を
記していました。
トップランナーであり
ライバルだからこそ
わかることをわかりやすく
伝えていますね。
中村君は終始、冷静でした。マラソンで対戦したことはありませんが、昨年9月のベルリンはほぼ単独走で自己新記録をマーク。今年3月の東京は寒さで終盤失速しましたが、ハイペースで攻める姿が印象に残っていました。単独走もよし、突っ込む度胸とスピードもよし、今回のような我慢と粘りもよし。引き出しがとても多いと思います。
来年8月9日には、ほぼ同じコースで世界一を決めるレースになります。ペースメーカーは不在、気象も本番ほどではないにしても暑かったはず。その中での2時間11分28秒は立派ですし、十分メダル争いができる位置にいると思います。
一方、心配なのは井上君ですね。何も仕掛けることなくズルズルと後退し、見せ場なく終わりました。10キロ手前で帽子を投げていましたが、あれはきつくなった選手がやりがちなしぐさです。「もう苦しいのかな…」と思って見ていましたが、まさか完走した選手中最下位とは思いませんでした。
暑さが苦手な服部君が2位に食い込み、3位には大本命とされた大迫君。予想外だったのは設楽君ですね。服部君が準備に準備を重ねてスペシャルドリンクや氷などで暑熱対策したのに対し、帽子もサングラスもせずに炎天下を駆け出す姿には驚きました。気温があと5度低ければ逃げ切れたかもしれませんが、五輪本番はあと5度高い可能性すらあります。気持ちで走るランナーではありますが、準備の大切さを感じたでしょう。
(スポーツ報知2019年9月16日)
選手のしぐさやクセは
同じトップ選手だからこその
視点ですね。
確かに設楽選手は、
帽子もサングラスも
していませんでした。
また、事前の取材VTRでも、
「長距離練習は嫌い」
「好きなものを食べて飲む」
と発言。自分でも
「ストイックから最も遠い選手」
と言っていました。
川内選手の指摘にある通り、
きちんと準備をした選手が
結果を出しました。
設楽選手は、今回の経験を活かして、
3つ目の枠にチャレンジ
してもらいたいですね。
約2年間かけて行われたMGCシリーズですが、とても分かりやすく、面白い選考だと思います。特に男子は30人が持ち味を発揮していた。今後の五輪や世陸でも続けていけたらいいですね。私がもし出場していたら…ロンドン世陸と同じように中本さんをマークして走っていたでしょう。そうなると、38キロまで先頭集団ですから、スパート次第では上位で…(笑い)。世陸に向けて、私もいろいろな戦い方が見えた。負けないような熱い走りをしてきたいと思います。
(スポーツ報知2019年9月16日)
川内選手が言うように、
MGCは本当にわかりやすい
選考スタイルですね。
もちろん、今回は
東京オリンピックがあるので
協力が得られたという部分があり、
これからも同じ形での
選考はむずかしい面も
あるようですが、
何とか継続してもらいたいですね。
そして、
MGCを選ばなかった川内選手、
ドーハの世界陸上での
ナイスランを期待したいですね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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