テキシアジャパン詐欺 うまい儲け話なんてありません
(Vol.535/607)
テキシアジャパンホールディングス
による巨額詐欺事件。
一口100万円を出資すると毎月3%の配当が支払われる
という謳い文句で集めた金額は
およそ460億円。
なぜ、こんなに多くの人が
騙されてしまうのでしょうか?
1つには、「キング」と名乗る代表者が
「魅力的」なんだそう。
ライブ、温泉旅行、クルージングなどで
出資者をもてなして、
「キング」の世界感のファンに
させてしまうそう。
正直、ニュースなどのライブ映像を
観ただけではさっぱり魅力は
わかりませんでしたが、
話術や場の雰囲気などもあるんでしょう。
被害者には、50代以上の女性が多い
のも特徴的かもしれませんね。
もう1つには、「ねずみ講」の仕組みですね。
ピラミッド型の組織となっていて、
新しい出資者を紹介すると
キックバックがあり、かつ、
組織の中での地位も上がる。
また、基本的にキングの世界感に魅了された人達
ですから、彼に気に入られたいと
競争意識も芽生えるのだとか。
と、まあ、要約してしまうと、
よくある詐欺話ですよね。
首謀者自身がパフォーマーというのは
新しいかもしれませんが、
有名人を広告塔に使うのは
常套手段でしょう。
では、こういう話に騙されないためには
どうすればいいのでしょうか?
一言で言えば、
「うまい儲け話なんてない」ということです。
出資前の段階で「毎月3%の配当」を
約束するなんてことはありえません。
運用の成績が良くて結果的に
それぐらいのパフォーマンスは
あるかもしれませんが、
事前に約束はできません。
ましてや「元本保証」ですから。
「元本保証」であれば、銀行の預金利息と
同じ程度しか期待できないのが通常です。
「毎月3%、年利36%」なんてことは
ありえない話です。
その「配当」はどこから
払われているかと言えば
「出資金」から払われています。
出資が増えれば、
配当の支払いが増えますから、
さらなる出資が必要となります。
つまり、「自転車操業」ですね。
結局、実態なんてないわけですから、
いつからか「配当」は
支払われなくなりますし、
「元本」なんて戻ってきません。
同じような詐欺の被害が
定期的にニュースになります。
本質的には同じような構造でしょう。
変な投資話は話半分に聞きましょう。
「うまい儲け話なんてない」と
肝に命じておきましょうね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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